http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150326-00000553-san-soci

ファウルボールに当たって失明したことについて、札幌の女性が日本ハムに損害賠償請求訴訟を提起して、請求が認められています。

この問題は、究極的には野球の観客はボールに当たるリスクを覚悟して観戦すべきか否かと言う点に本質があると思います。

特に今回の場合、内野席に打球を避けるためのフェンスや防護ネットがなかったことに球団の落ち度があったとされています。しかし、フェンスや防護ネットを設置してしまうと臨場感がなくなってしまうのも事実。

ある程度のリスクを引き受けてでも野球と言うエンターテイメントを楽しむか、安全性が保障された中で野球を観戦するか、両者はトレードオフの関係にあります。

結局、程度問題だろうといってしまえばそれまでですが、どこで線引きをするかというのも難しい面があります。

今回はファウルボールが問題になりましたが、これがホームランボールだったらどうでしょうか。一応、「ホームランボールなら観客席に到達するまでに時間があるから、それを避けられないのは観客の責任」というような理屈を立てられるとは思います。

しかし、素人がホームランボールを避けられるかどうかってのはなかなかキワドイ面があると思いますよ。ものすごいスピードでボールが飛んできて、人によっては酒を飲んでいますからね。

こういう観客についても球団が安全を確保しなければならないとすると、外野席にも防護ネットが設置される事態になるでしょう。

どこまで「自己責任」でやるべきなのか。日本ハムは控訴を検討しているようなので、高裁の判断にも注目です。

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