将棋の電王戦、プロ棋士側の3勝2敗で幕を閉じました。

第5局の阿久津八段の戦い方などは、賛否両論あるところだと思います。
コンピュータのバグのような部分を突いて勝つというのは、エンターテイメントとして成立しないという意見があるからです。私自身は、プロは勝利のために最善を尽くすという存在だと思っているので、阿久津八段の選択は「正しい」と考えていますが。


しかし、世間的にはそんなことは些末な問題なんですよね。NHKニュース7を見て強くそう思いました。


NHKニュース7では、電王戦第5局でプロ棋士が勝ったこと、電王戦全体ではプロ棋士が勝ち越したことが最も強調されていました。
確かに、個々の将棋の内容をNHKニュース7のような番組で取り上げる余裕はないですよね。「勝敗」が最も重要な情報なのですから、その部分をしっかりと扱うのは当然といえば当然です。

1人の将棋ファンとしては、もっと将棋の内容を取り上げてほしかったとも思います。しかし、他のニュースとの兼ね合いを考えればそれは無理な相談でしょう。将棋の勝敗だけでもニュースとして取り上げてもらえたのだから、それで満足しなければなりません。

もちろん、今回の電王戦は、「勝敗」だけではその本質は見えてきません。しかし、世間一般の感覚からすると、「勝敗」だけが注目されるのも確かです。

この現実は受け入れないといけないのでしょうね。


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