プロ野球の一部の球団はスタジアムに弁当を持ち込み禁止にしています。また、愛知万博が開催されたときも、会場への弁当持込を禁止していました(後に弁当持込OKになりました)。
そこで、スタジアムへの飲食物持ち込みを禁止することで開催する者の利益が増えるのか考えてみたいと思います。

弁当持込を禁止することで直接に利益を得ることができるのは、スタジアム内の飲食店です。価格を高くしても飲食物持ち込み禁止ならバカ売れするでしょう。
また、飲食物持ち込み禁止という条件があるなら、球団はテナント料を高く設定することができるので、球団にも利益がもたらされます。

しかし、弁当持込禁止にはマイナス面もあります。「弁当持込禁止」を理由にスタジアムに来なくなる人が出てくることです。
弁当持込禁止は、スタジアムに来場する人の減少というマイナスよりも、テナント料というプラスが大きくなければ実行することができない措置だといえます。

では、弁当持込禁止によりスタジアムに来なくなる人がどれだけいるのか。実はそんなにいないのではないかと思います。弁当持ち込み禁止になることでスタジアムに来なくなる人は、そのスポーツ自体に魅力を感じていないケースが多く、弁当持込禁止は観客減に直結しないように思います(異論はあると思いますが)。
でも、少なくとも弁当持込禁止を実行している球団は、弁当持込禁止にすることのマイナスはそれほど大きくないと考えているのでしょう。

あと、競技の時間も影響しているでしょうね。野球の場合は1試合4時間程度かかることがザラですから、観客が食べ物や飲み物を欲する確率が高くなる。でもサッカーならハーフタイム入れても2時間以内で試合が終わってしまうので、弁当持込禁止にしたら「2時間くらいなら飲み食いを我慢しよう」という観客が続出してしまうのではないでしょうか。

その意味で、愛知万博で会場内への飲食物持ち込み禁止にしようとしたのは理にかなっているとは思います。万博に来場した人は一日中会場にいるでしょうから、弁当を持ち込めなければ会場のレストランなどはさぞかし繁盛したことでしょう。


個人的には、「会場の安全面から」弁当の持ち込み禁止はアリだと思っていますが、主催者が得る利益という点から弁当の持ち込み禁止について書いてみました。


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