井山裕太がグランドスラムへ好発進

2013年1月18日スポーツ

昨日と今日の二日間にわたって囲碁の棋聖戦第１局が行われ、井山裕太本因坊が張栩棋聖に勝ちグランドスラムへ一歩前進しました。

以前も紹介しましたが、囲碁界には、棋聖・名人・本因坊・天元・王座・碁聖・十段の七つのタイトルがあります。生涯のうちに、この七つのタイトルを一度以上獲得すれば、その棋士は「グランドスラム」を達成したとされます。

井山さんは現在挑戦している棋聖のタイトル以外はすべて獲得経験があります。つまり、今回棋聖のタイトルを獲得すればグランドスラム達成となるのです。グランドスラムは、過去には張栩さんと趙治勲さんの二人しか達成していないので、井山さんも達成すれば史上三人目の快挙ということになります。

しかし、井山さんにはグランドスラムといわず、七冠同時制覇を目指してほしい。棋聖のタイトルをとれれば、井山さんは棋聖・本因坊・天元・王座・碁聖・十段の六冠王になります。残るは名人のタイトルのみ。

井山さんが挑戦できる名人のタイトル戦は１年近く先なので、井山さんが七冠同時制覇を達成するには他のタイトルを防衛し続ける必要があります。だから、かなり険しい道のりではあるのですが、ぜひ達成してほしいです。

将棋界では、羽生善治さんが七冠王になったときにちょっとしたフィーバーがおきました。囲碁界でも七冠王誕生によるフィーバーが起きるのでしょうか。