http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130822-00000111-san-soci

秋田書店による読者景品水増し事件の続報です。

前に、「どうしてこれが発覚したのか」という趣旨のブログを書いたのですが、内部告発がきっかけになっている可能性が高いですね。

で、内部告発をしたとされる女性と、秋田書店とが対立しています。女性は、内部告発をしたから秋田書店から解雇されたと主張し、秋田書店は女性が読者プレゼントを盗んだから解雇をしたと主張しています。

どちらが正しいのかは裁判で明らかになると思います。しかし、秋田書店はどういう事実があったと考えているのでしょうか。

秋田書店の主張が全て真実だとしましょう。そうすると、
①秋田書店は読者プレゼントの水増しをしていた(消費者庁に認定されていますし、秋田書店も認めているのでこれは事実でしょう)
②秋田書店が読者プレゼントの水増しをやっていたのと同時期に、女性が読者プレゼントを盗んだ
③読者プレゼントを盗んだことを理由に、秋田書店は女性を解雇した
ということになると思います。

でもねえ・・・。
まず不自然なのは、ただでさえ減らされている読者プレゼントを女性が盗んでいるという点です。たくさん商品があれば「一つくらい盗んでも・・・」という気になってしまうことがあるかもしれませんが、少ない商品から盗むってなかなか度胸のいることだと思います。

それに、秋田書店は「窃盗」を理由に女性を解雇したと主張しています。何かあった場合には秋田書店の側が女性の窃盗の事実を証明しないといけない(女性は解雇無効の訴えを起こしていますが、この場合は解雇の理由となった窃盗については秋田書店に証明責任がある)。

もし本当に女性が窃盗を行っていてそれを理由に解雇したなら、秋田書店は女性から窃盗を行った旨を認める念書なりを書いてもらうべきだったでしょう。そうでなければ、女性が後になって「窃盗はやってない」と主張した場合に苦しくなるのは秋田書店です。女性が念書を書くことを拒否したなら、そのときは秋田書店が女性の窃盗を理由に刑事訴訟をすべきでした。

何もない(と思われる)ところから秋田書店はどうやって女性の窃盗を証明するのでしょうか。
結局のところ、「女性の窃盗云々」のところが全部ウソだから、色々とボロが出ているというか、不自然な点が出てきてしまっているのだという気がします。

今後の経過が注目されます。

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