ビデオ判定の導入では解決しない
2013年8月23日 スポーツhttp://www.youtube.com/watch?v=N1uQ1uY8Mg4
今日の中日対阪神の試合で、実際には打球(マートン選手が打者でした)がフェンス直撃した後に野手がボールを捕球したにも関わらず、野手がダイレクトにボールを捕球したと審判が見誤ってしまい、打者にアウトを宣告するという誤審が起きています。阪神の和田監督は、このジャッジに対して抗議して退場処分になっています。
確かに誤審だと思います。しかし、このような事例に対してビデオ判定で対処することは容易ではありません。
なぜかというと、ビデオ判定をした後にどういう状況で試合を再開するかというのが非常に難しいからです。
まず、守備側は審判がアウトを宣告した時点でプレーを止めています。そのため、いくら後から誤審がわかったとしても、守備側としては「あのとき審判がアウトを宣告していなければ、自分たちはそれに対応したプレーをした」という主張が可能になります。
つまり、誤審後に攻撃側の選手が(審判が誤っており打者はアウトになっていないと考え)進塁していたとしても、その進塁を誤審を理由として追認することはできないのです。なぜなら、守備側のチームから「審判がアウトを宣告していなければ、自分たちはプレーを続行してランナーをアウトにしていた」という主張を許すことになるからです。
もしビデオ判定を導入するなら、誤審が起こった状況を事前に細かく想定して、打者や走者に対して与える安全進塁権の数を決めておく必要があるでしょう。
具体的には、「フェンスに直撃したボールを野手はボールが地面に着く前に捕球したが、それを審判がダイレクトで捕球したと見誤ってアウトを宣告してしまった場合には、打者と走者に○個の安全進塁権を与える」などとする必要がある。これくらい細かく規定しておかないと後で問題になる可能性があると思います。
しかし、これは誤審が起こるほんの一部のパターンにすぎません。すべてのパターンの誤審に対応する規程を作るというのは現実的でないような気がします。
ビデオ判定は便利ではあるものの、扱いづらい面もあると思います。
今日の中日対阪神の試合で、実際には打球(マートン選手が打者でした)がフェンス直撃した後に野手がボールを捕球したにも関わらず、野手がダイレクトにボールを捕球したと審判が見誤ってしまい、打者にアウトを宣告するという誤審が起きています。阪神の和田監督は、このジャッジに対して抗議して退場処分になっています。
確かに誤審だと思います。しかし、このような事例に対してビデオ判定で対処することは容易ではありません。
なぜかというと、ビデオ判定をした後にどういう状況で試合を再開するかというのが非常に難しいからです。
まず、守備側は審判がアウトを宣告した時点でプレーを止めています。そのため、いくら後から誤審がわかったとしても、守備側としては「あのとき審判がアウトを宣告していなければ、自分たちはそれに対応したプレーをした」という主張が可能になります。
つまり、誤審後に攻撃側の選手が(審判が誤っており打者はアウトになっていないと考え)進塁していたとしても、その進塁を誤審を理由として追認することはできないのです。なぜなら、守備側のチームから「審判がアウトを宣告していなければ、自分たちはプレーを続行してランナーをアウトにしていた」という主張を許すことになるからです。
もしビデオ判定を導入するなら、誤審が起こった状況を事前に細かく想定して、打者や走者に対して与える安全進塁権の数を決めておく必要があるでしょう。
具体的には、「フェンスに直撃したボールを野手はボールが地面に着く前に捕球したが、それを審判がダイレクトで捕球したと見誤ってアウトを宣告してしまった場合には、打者と走者に○個の安全進塁権を与える」などとする必要がある。これくらい細かく規定しておかないと後で問題になる可能性があると思います。
しかし、これは誤審が起こるほんの一部のパターンにすぎません。すべてのパターンの誤審に対応する規程を作るというのは現実的でないような気がします。
ビデオ判定は便利ではあるものの、扱いづらい面もあると思います。
コメント