http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140508-00050004-yom-int

中国とベトナムが東シナ海を巡って対立し、船同士が衝突しています。

ニュース映像などをみればわかりますが、中国側の船が一方的にベトナムの船に衝突しているようですね。

この映像をみて思ったのは、こういう映像を公開できるベトナム政府は健全だということです。

2010年、尖閣諸島の周辺で中国の漁船が日本の船舶に体当たりした際、当時の菅政権は船舶衝突の映像を公開しませんでした。この時、「国民の知る権利が侵害されていいのか」という問題提起がなされました。

この当時、秘密保護法はまだありませんでした。そのため、当時の菅政権(というか、秘密保護法ができる前のどの政権もですが)、公開したくない情報を自由に指定して秘密にすることが可能でした。

秘密保護法ができた理由はこのあたりにもあります。菅政権当時のように、政府が恣意的に情報を隠蔽することを防ぐという目的もあって、秘密保護法ができたのです。

ただし、秘密保護法の運用次第によっては、国民の知るべき情報が隠蔽される可能性は残っています。2010年の衝突事件の際の映像のように、国民の知る権利が守られるべき場面でも、情報が政府によって公開されない可能性と言うのは残されているのです。

2010年のときのように、国民の知る権利が侵害されるような状態を生み出してはならない。そのためには、秘密保護法が適切に運用されているか見守らなければならない。そして、公開すべき情報をしっかり公開しているベトナム政府は素晴らしい。

こんなことをこのニュースを見て感じました。



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