http://news.yahoo.co.jp/pickup/6117965

ブラジルではワールドカップ開催に反対するデモが行われているようです。

オリンピックやワールドカップを誘致「しない」という選択肢は、政策としてあり得るものです。オリンピックやワールドカップに使う財源を他の政策に回すというのも、時の政治家の判断で行えます。

しかし、「ワールドカップの開催」などは長期的に遂行する政策です。今ここに至ってでワールドカップを「開催しない」という選択肢はあり得ないと言っていいでしょう。

たとえば、サッカースタジアムなどは(建設の遅れが指摘されているものの)、完成間近のものがほとんどでしょう。それを、この時点で中止ししても、未完成のスタジアムが残るだけでブラジルにとってメリットはほとんどないはずです。

結局、ワールドカップのような巨大な事業の場合、何年も前から計画が進められていることなので、今この時点で事業を中止してもコストの方が大きくなってしまうのです。簡単に言えば、
ワールドカップ中止によるリターン<ワールドカップ中止によるコスト
という不等式が成立する状態まで来てしまっていると思うのです。

ワールドカップに反対する人たちは、もっと早い段階でその中止を訴えるべきだったと思います。

というわけで、ブラジル国民の受ける利益という観点からも、ワールドカップの完遂を望みたいと思います。


コメント

loving-c.
loving-c.
2014年5月29日23:18

たしかに、反対運動は遅すぎましたね。

かわず
2014年5月31日21:03

loving-c.
そうなんですよね。目標の実現可能性が低い運動になってしまっています。

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