広島市には現在、「市民球場跡地をどのように活用するか」という課題があります。
そして、サッカーファンの間からは「市民球場跡地にサッカースタジアムを」という提案がなされています。今日はこれらに関連した話題を取り上げます。

サッカースタジアムの建設計画の中では、市民球場跡地と広島市沿岸部の2か所が候補地として挙げられて検討が進められています。そして、現状では広島市沿岸部にサッカースタジアムを作る案が優勢になっています。

これに対して、先日、サンフレッチェ広島は「沿岸部にサッカースタジアムが作られたとしても、採算が合わないので使用しない」ということを表明しました。

市民球場跡地をどのように活用するかとか、サッカースタジアムをどこに建設するかというのは色々な意見を取り入れた上で最終的には広島市が決定すべきことです。サンフレッチェの意見表明も(非常に重要なものではありますが)、多くの意見のうちの一つであると言えます。

最も気になるのはこれに対する松井広島市長の態度です。
「サンフレッチェの意見も取り入れた上で計画を進めている」とか「計画案を十分に理解してもらっていない」とか言っていますが、ポイントはそこではないと思うのです。

サンフレッチェ広島は「採算が合わない」から沿岸部にサッカースタジアムが作られたとしても使用しないと言っているのです。いくら意見を取り入れようが、計画案を十分に理解してもらおうが、採算が合わないことはやらないというのは「株式会社」としては当然のことです。

松井広島市長は、どのような点についてサンフレッチェ広島を説得しようとしているのでしょうか。採算に関する予測に対して市長が口出しするというのはおかしな話だと思うのですが。

サンフレッチェ広島は株式会社であり利潤を追求する存在である。この根本的なことを松井広島市長はわかっていないのではないかと心配になっています。



コメント

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通りすがり
2016年3月7日17:19

採算の件に関しては、サンフレッチェがおかしいと思っています。

勿論、赤字でも良いじゃないか。と言う話ではありません。

市長や知事らが検討していましたが、その前提は検討協議会というサンフレッチェも参加した検討会の内容を元にしています。

その検討協議会で、サンフレッチェは「今の使用料から1億円上乗せした額を払う。」と表明し、検討協議会がまとめた資料でも、サンフレッチェのスタジアム使用料は跡地1.8億円、宇品1.4億円と明記されています。

つまり、市長らは、サンフレッチェに4億円や5億円の負担を求めない前提で話し合いをしてきました。

しかしそれだと、建設費が足りないから商業施設を併設して利益を上げようとしていたのです。

かわず
2016年3月9日17:59

通りすがりさん
なるほど確かにスタジアム使用料がサンフレッチェにとってどの程度負担になるかは重要なことだと思います。
ただし、経営判断はスタジアム使用料だけを見てなされるものではありません。どの程度集客ができて利益を上げることができるかも含めて判断するものです。使用料・集客などすべてのことを考慮してサンフレッチェが「儲からない」と判断するなら、それは尊重するしかないはずです。
サンフレッチェの意見表明自体は、本来は誰が良くて誰が悪いという話にはならないと思うのです。サッカースタジアムは広島市が主体となって建設して、サンフレッチェがそのスタジアムを使いたいと思えば使えばいいだけの話ですから。
ただ、松井市長の指摘はポイントがズレているのではないかと思って今回の日記を書きました。

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通りすがり
2016年3月11日16:33

上にも書いていますが、宇品1.4億円はサンフレッチェが払えると言った額ですから、それを訂正するのは、突然記者発表するのではなく、市に申し入れをするのが筋でしょう。

それに、宇品の使用料を1.4億円とした場合は黒字になります。
サンフレッチェの試算を元にすると。


スタジアム建設は、サンフレッチェが新しい専用スタジアムを作ってほしいとの要望から始まっています。

途中、候補地を絞り込む検討協議会にもサンフレッチェ、県サッカー協会は参加していますし、跡地が第一希望、宇品が第二希望との最終意見を出していました。

サンフレッチェは、自分達が使いたいなら使うというスタンスではなく、是非作ってほしいとの立場ですし、跡地が駄目なら宇品でもやむ無しとの立場でした。

かわず
2016年3月12日19:38

通りすがりさん
過去の試算もあるかと思いますが、最も大切なのは現時点での試算に関する分析かと思います。「株式会社」としては、倒産する恐れがある計画を進めることはできない。
もちろん、サンフレッチェは過去の言動とは違うことを言っているわけですから、道義的に非難される可能性が高いでしょう。しかし、道義的に非難されたとしても、自らの会社が倒産するよりはマシです。
根本的なことを言えば、スタジアムを建設するのは広島市で、サンフレッチェはスタジアムを借りるという立場なのだから、広島市はサンフレッチェがスタジアムを使わない(借りない)可能性も考えながら計画を進めなければならないはず。「サンフレッチェの経営判断」それ自体が時間が経過すれば変化するというリスクを広島市は抱えている、それを広島市長は認識しているのかなと思って今回の日記を書きました。

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通りすがり
2016年3月14日19:45

昔の試算は、今の使用料は六千万円で、移転すればシャトルバス代・警備費用が削減できるから上乗せで1億円払える(宇品なら六千万円の上乗せ)。
と言う話でした。

今回の試算は、スタジアム建設費が90億円不足する。サンフレッチェが全部払うなら毎年4億円~6億円必要という話。

昔の試算でもスタジアム建設費の不足分をサンフレッチェに払わせるなら4億円~6億円必要で赤字になるし、今の試算でも使用料が1.4億円なら黒字。

今回サンフレッチェが示した宇品の試算でも、スタジアム使用料を1.4億円に入れ換えれば、今以上の黒字になります。

つまり、サンフレッチェの案は赤字になるように計算したにすぎません。

逆に言えば、昔の試算は黒字にしかならないように計算していて、行政はそれを元に検討をしてきました。


また、跡地案の試算が出ていませんが、本当に黒字化できるのですか?

維持費2億円
償却費2億円
大規模修繕費2億円
借地料1億円前後
計7億円。
宇品案より2億円多く必要です。

サンフレッチェのチケット収入は約5億円。
これを2.4倍にしなければいけません。
スタジアムの平均収容率を80%に設定すると、平均客単価3000円が必要です。
今の倍くらいです。

まあ、エディオンのネーミングライツに頼れば良いんでしょうが、それなら宇品でも同じです。


私は行政がサンフレッチェの経営に頓着がないとは思いませんし、確実に黒字になる宇品を捨てて、赤字になる可能性がある跡地を取るサンフレッチェの方がちゃんと経営を考えているのか疑問です。

かわず
2016年3月14日22:16

通りすがりさん
広島市もサンフレッチェの経営のことを考慮するとは思いますが、サンフレッチェの経営に対して責任を負っているサンフレッチェだけです。
たとえどのようなデータを出されたとしても、サンフレッチェの出した試算が的外れに見えるとしても(実際に的外れだったとしても)、株式会社であるサンフレッチェが「経営上この案が最善」と考えて方針を決めたのなら、広島市も含めて外部の人間がそれを覆すことはできません。サンフレッチェの見通しが間違っていて、その結果として株式会社であるサンフレッチェ広島が倒産するとしても、一企業が経営に失敗しただけのことです。この場合、広島市がサンフレッチェの倒産を防ぐことはできない。
広島市はスタジアムの建設についてサンフレッチェの意見を取り入れることはできても、実際にサンフレッチェに生じた赤字を補てんすることはできないのです。
企業の経営判断については、その企業しか責任を負えない。この点について松井広島市長は踏まえて発言しているのか疑問に思ったので、今回の日記を書きました。

nophoto
通りすがり
2016年3月15日18:09

広島市は、サンフレッチェの倒産を防いでいます。

2012年に、サンフレッチェは累積赤字解消のため、減資を行い、直後に増資を行っています。
簡単に言えば人のお金で借金を返済した訳です。

広島市の割合は少ないですが、サンフレッチェを倒産から救ったのは確かであり、少なからずサンフレッチェに損をさせられています。

残念ですが、サンフレッチェは過去に広島市等にに赤字垂れ流しの後始末をしてもらっており、サンフレッチェが経営を考えていると断言する事は出来ません。

勿論、減資→増資の時に、当時の経営陣は全員交代していますが、不信感が無くなったというには時間が少なすぎます。


また、経営上最善と会社が判断しても外部から覆す事は可能。
貴方が散々言っているように、サンフレッチェは株式会社です。
外部の人が株式の過半数を取れば事実上、会社は外部の人の言いなりであり、会社の決定は覆す事が可能。
株式会社は会社(経営陣)だけのものではありません。

少なくとも株主である広島市がサンフレッチェの経営に異義を唱える権利は十分あります。


赤字の補填も直接補填出来なくても、スタジアム使用料を極端に下げるなど間接的に赤字の補填は可能。

かわず
2016年3月15日20:35

通りすがりさん
減資というのは資本金を減らすことです。会社内部の金銭を使ったことになるので、「広島市がサンフレッチェ赤字を補てんした」とは言えないのではないかと思います。そもそも、サンフレッチェ限らず減資を行った企業に対して「人の金で借金を返済した」とは言わないと思いますし。
また、サンフレッチェが適切に経営について考えているように見えないとしても、結局のところ経営について最終的な責任を負っているのはサンフレッチェという会社です。たとえ不満でも、サンフレッチェの判断を尊重するしかありません。
株式を持つことができれば、通りすがりさんのいうように外部から意思決定を覆す可能性は出てくるでしょう。しかし、しかし、実際には株式を使って広島市がサンフレッチェの意思決定を覆すことはできていません(それができるなら、今すぐやってもいいはず)。広島市がサンフレッチェの経営に異議を唱えることはできると思いますが、多くの株主の中の一つの意見でしかない。これが現実だと思います。
赤字の補てんの手段としては、スタジアム使用料を極端に下げる、金銭を拠出するなど様々な手段があると思います。しかし、これを認めたら、広島市にあるほかの企業についても、赤字があれば広島市が補てんしなければ平等ではないでしょう。そんなことはできないので、「広島市がサンフレッチェの倒産を防ぐことはできない」と思います。
松井広島市長はこういった点を踏まえて発言しているのか疑問に思ったので、今回の日記を書きました

nophoto
通りすがり
2016年3月16日13:30

まず、資本金が会社内部のお金という事を示してください。
日本の株式会社の制度が根本から崩れます。

資本金は会社が自由に使えるお金ではありません。

株式会社の資本金とは株式発行による資金であり、株主からの拠出金という事になります。余剰金も含まれますが、当時のサンフレッチェに余剰金が20億円もあるわけがないですし、株主の同意を得て減資を行っていますので、株式発行による資金なのは間違いありません。

日本において、資本金は法律により保護され、会社は自由に使うことが出来ません。
会社が自由に使えるなら、株式を発行し資金を集めた後、大した経営をせずに自分たちの給料だけ払って使い込み、そのまま倒産という行為がまかり通ります。

自由に使えないけど、会社が潰れるよりマシだから、株主総会において一定数の賛成があれば、資本金を取り崩し、累積赤字解消(会社のお金として使える)出来るようになります。

広島市も株式を持っていたわけですから、広島市の税金から赤字分を返済したと言えます。勿論全額ではありませんが。


で、仮に資本金を会社内部のお金であると定義するなら、かわずさんの意見についての矛盾点があります。

株式会社である、サンフレッチェの株を買った人はサンフレッチェに資金を拠出したとなります。

広島市も株を持っていたわけですから、サンフレッチェに金銭を拠出したと言えます。

また、減資を行った後に増資を行っています。
つまり、広島市が拠出したサンフレッチェ内部の資金が無くなったから、広島市が更に資金を拠出したという事です。


貴方は、後半部分の赤字補てんの方法について
「金銭を拠出するなど様々な手段があると思います。しかし、これを認めたら、広島市にあるほかの企業についても、赤字があれば広島市が補てんしなければ平等ではないでしょう。」
と言っています。
サンフレッチェは赤字解消に一部ではありますが、税金からの資金を投入し、自分たちの運用資金が無くなったから更に税金から資金を調達したという事になります。

これは金銭の拠出そのものでしょう。

でも、一般会社から大きな不満は出ていませんが?


また、サンフレッチェだけに限らず、シャープでも同じことが言えます。
シャープの支援に名乗り出た産業革新機構は官民合同出資の会社で政府も3千億円ほど出資しています。
つまり、税金で株式会社を救おうとしていると言えますし、一時期は政府が直接支援する案も検討されました。

他のクラブを見ても仙台が半分近く自治体に出資してもらっており、その額は11億円でした。で、減資を行って9億円もの税金を食いつぶしました。

スタジアム使用料の優遇についても、大分では何年も使用料全額が免除されています。

直接・間接問わず、自治体がクラブの赤字を解消するという事は前例もあり、十分可能です。

なぜ、クラブの赤字を自治体が救うことが出来ないのか理由をお願いします。


経営判断を覆すというのは、外部の人間が出来るかどうかという話です。
広島市だけに限った話ではありません。

現実問題として広島市が経営に口出しするのは難しい。

ただ、不可能ではない。
なぜなら、サンフレッチェは広島市を本拠地にしているが、明日から一切の協力をしないし、エディオンスタジアムも使用料10億円に設定する。と宣言すれば、サンフレッチェは倒産です。
これを盾に経営に口出しすればいい。

かわず
2016年3月18日20:30

通りすがりさん
広島市がサンフレッチェの赤字を救うことは可能ということですね。
それならば、松井広島市長は、「宇品にスタジアムを建設して、そのスタジアムをサンフレッチェが使ってくれれば、サンフレチェに生じた赤字は毎年広島市が補填する。経営判断の誤りなどにより赤字が生じたとしても、サンフレッチェの赤字は必ず全額を広島市が補填するのだから、安心して宇品のスタジアムを使ってくれ」と言うべきですね。
こういった形で広島市がサンフレッチェの経営をコントロールし、サンフレッチェを説得すれば、スタジアム問題について広島市が思い描いている通りの決着をみることができます。
松井広島市長には是非この点に気が付いてほしいですね。

nophoto
通りすがり
2016年3月18日21:36

ですから、広島市は宇品の使用料1.4億円を前提に話し合っていたじゃないですか。

サンフレッチェはそれで黒字になるって過去に言っているし、久保案の試算に照らし合わせても1.4億円なら十分黒字になる。
あと、利益が出ればもっと払うとも言っていますが、それは利益が出ればの話。

久保案の5億円~7億円に比べると格安の使用料じゃないですか。
で、過去には減資→増資をして助けた実績もある。
十分でしょう。
他に何をして欲しいんですか?


気付いていないのは貴方だったんですよ。

かわず
2016年3月18日22:46

通りすがりさん
使用料を引き下げるだけでは赤字を補填しきれない可能性があります。
私が思うに、過去の試算ではそれで黒字になったが、現在の試算では「宇品の使用料1.4億円では赤字になる」とサンフレッチェは考えているのではないかと。当然ながら、赤字が続けばサンフレッチェは倒産を免れられない。
そのため、使用料だけではなく、サンフレッチェに最終的に生じた赤字すべてを広島市が補填することが必要かと思います。こうすることで、広島市は効果的にサンフレッチェの経営をコントロールできる。
松井広島市長にはこういう観点から議論を進めてほしいですね。

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通りすがり
2016年3月19日18:25

使用料1.4億円で赤字になるなら、赤字になると明言すれば良いだけ。

なんで、使用料5億円と書いてあるんでしょうか?

それに、宇品で使用料1.4億円しか払わないのに赤字では、それ以上の維持管理費が掛かるであろう跡地にスタジアムを建てても赤字じゃないですか。

そもそも、今のスタジアム使用料は1億円で、今の純利益も同じく1億円くらい。
収入が現状維持でも黒字になりますし、その上、サンフレッチェは宇品でも営業利益が増えると書いています。
宇品では営業利益が減るというなら、そう言えば良い。

使用料1.4億円なら、サンフレッチェが今出している数字上はどう頑張っても黒字です。

これで赤字というなら、サンフレッチェが粉飾決算しているとしか考えられません。


残念ですが、久保案は一見素晴らしいようにも見えますが、ちゃんと見ると穴だらけです。

宇品の使用料5億円もそうですし、跡地のスタジアムの収支や周辺施設の移転整備も不透明。

スタジアム建設だけでも、年間7億円必要。
これでもし、周辺ビルの立ち退きが必要となったら、倍くらいの費用が必要です。

立ち退きが必要無いというのであれば、しっかりとした設計図を作って提示すれば良い。

なぜ、しないのでしょうか?

明らかに準備不足なんですよ。
行政を説得するには。

かわず
2016年3月20日14:12

通りすがりさん
明言してはいませんが、サンフレッチェは宇品では利益が出ないと考えているのだと思います。サンフレッチェの案は穴だらけかもしれないが、少なくともサンフレッチェ経営陣はその案が正しいと信じている。
そのために、松井広島市長がサンフレッチェの赤字を全額補てんすることを表明することが、問題解決への大きな一歩となると思います。

nophoto
通りすがり
2016年3月20日16:20

まあ、明確な根拠を出さずに、赤字になるから嫌だっていうのは世間一般では通じないと思うんですけどね。

特に「株式会社」なのに、株主に対して経営状況を明示しないのはどうなんでしょうか?

それとも、最悪の場合は行政が赤字を補填してくれるから、自分たちは「株式会社」とは思っていないんでしょうか?

かわず
2016年3月21日14:44

通りすがりさん
直接・間接問わず、自治体がクラブの赤字を解消するという事は前例はあります。
クラブの赤字を自治体が救うことは可能です。
通りすがりさんのおっしゃる通りなら、サンフレッチェの広島の経営に関与するという観点から、松井広島市長はサンフレッチェ広島の赤字を補填すべきことになるかと思います。

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